「同じ空間を共有して、共同生活を営む」。この大枠で考えれば、ルームシェア、同棲、家族と暮らすのも変わりはないのかもしれません。この違いは、一緒に暮らす人同士の人間関係。この関係性が異なれば、おのずと取り決めや、意識しなければならないことも変わってきます。関係の深さでいえば、「家族>同棲>ルームシェア」となりますが、トラブルを避けるためにも、今回は「同棲とルームシェアの違い」について説明していきたいと思います。
まず、ルームシェアといえば「気の合う同士で楽しく暮らす」、同棲といえば「結婚を前提とした恋人同士が夫婦生活の準備として暮らす」なんてイメージが思い浮かびますね。男女のルームシェアもある中で、いったいどんな点がそれぞれ違ってくるのでしょうか。6つのポイントでまとめてみました。
■ 入居前の契約
まずは、対外的なところから。賃貸契約を結ぶ際は、ルームシェアは連名契約が推奨されますが、同棲だと必ずしもそうではありません。連名契約については、こちらのエントリでも触れていますが、ルームシェアをする場合は、誰かが一括で借りてしまうとトラブルが発生しがちです。お互いが平等な関係となるために、一つの部屋を全員が契約者として借りることが推奨されます。同棲では、どちらかが借りて、それに転がり込むのが通常です。
同棲であっても、ルームシェアであっても、複数人が一つの部屋に日常的に暮らすことになるのには違いがありません。同棲であっても、一度大家さんに確認しておくべきです。
■ 共有物の管理
同棲であれば、多少なりとも部屋を散らかしたり、相手のものを勝手に使っても「恋人だから」の理由で許されるようなこともありますが、ルームシェアではダメです。しっかり、共有物と所有物をきちんと分けておくことが大切です。まず、基本的に自分のもの以外は触らないというスタンスで、共有物がなにかをチェックしましょう。
共有物で揉めたことがある経験は、冷蔵庫の中身。特に、調味料では揉めました。ルームシェアで食材を管理する場合には、シールを用意して、どれが誰のものであるかを印付けとくのも一つのポイントであるかもしれません。
■ お金の管理
ルームシェアでは金銭管理を、契約書を作る勢いで、きっちりしておく必要があります。家賃、光熱費、場合によっては食費までをシェアすることになるのですが、これを滞納しては絶対にいけません。縁の切れ目は、金の切れ目は大げさなことではなく、どんなに仲が良い友人であったとしても、憎たらしくなってきてしまうものです。
同棲の場合は、ここが曖昧であっても構いません。いずれは、結婚する可能性もあるので、この取り決めをきちんと決めていくことに越したことはありませんが。実際、全額男性側が払って、料理を作ってもらうなんてこともよくある話です。
■ 共同生活をする期間
ルームシェアはいつかは離れる時がきます。同棲であれば、そのままゴールインである可能性が高いです。もし、あらかじめ退去する日程が決まっている場合は、それを相手に伝えておく必要があります。また、お互い退去する日程を明らかにして相談した上で、ルームシェアを始める方がのちのちのトラブルを避けることができます。
また、共有物の処分についても相談しておくとよいかもしれません。また、相手が出て行ってしまった時に別のルームメイトがやってくる場合にどんな対応をするかも取り決めておくとよいですね。
■ プライバシーの制限
同棲だと、ほとんど一人暮らしのような間取りでも問題がないこともありますが。ルームシェアだと、プライベートを取れるスペースは欲しいものです。一人暮らし先から、いきなり同棲がはじまることがあっても、ルームシェアが始まるようなことはあんまりありません。
誰かと住むにあたっては、プライバシーをきちんと確保できるような状態が整っているとトラブルに発展するケースが軽減されます。
■ 一番の違いは…
ルームメイトとの間に、愛があるかどうかです。ルームシェアは、あくまでそれぞれの生活を成立させるために共同生活をしていますが、同棲のゴールは結婚です。愛がなくなってしまえば、そこで終了なのです。といいながらも、恋愛関係を終えた後でも共同生活を続けるようなことを聞くので驚きです。
同棲にしても、ルームシェアにしても、一緒に暮らす人への一定の配慮をしましょう。同棲がルームシェアになることはありませんが、ルームシェアが同棲になることは絶対ないとは言えないかもしれませんね。
シェアメイトと恋に落ちる6つのポイント
お互いに配慮をしながら、楽しいシェア生活にしていきましょう。