2014年に創業されたスタートアップ・アクロリアは、空きリソースとなっているオフィススペースを借りたい【ゲスト】と、貸したい【ホスト】を結びつけることができるマッチングプラットフォーム「ミネスト」のサービス提供を、β版として2016年7月31日より開始したみたいです。
日本では、総務省統計局が実施している「労働力調査」によると、2016年時点での就業者数は6707万人のうち、自営業者は557万人となっています。およそ12人に1人は、フリーランスということになります、これはアメリカの4人に1人と比較すれば、まだまだではありますが、着実にその流れが到来してきているということは確かです。そんな中、彼らのオフィス不足は深刻な問題となってくることでしょう。
minest(ミネスト)はオフィススペースのシェア、間貸し・間借りを行う企業や個人のためのサービスです。「オフィスをシェアすることでコストを減らし、成功する企業を増やす」をビジョンにサービスを提供しております。オフィススペースが余っている企業はオフィスの一部を貸し出すことで収益を得ることができ、オフィスを借りたい企業はより安く、簡単に働く場所を見つけることができます。
自社オフィスを借りるには間に合っているし、かといって自宅にするのも微妙。カフェやコワーキングスペースでの作業が盛り上がってきてはいるものの、集中して仕事をするにはなかなかデメリットも挙げられるものです。こうした問題が膨れ上がっていくことを見通して始まったのが、このminestのビジネスモデルです。
気になる… minestのビジネスモデルはどんな感じ?
ビジネスモデルが公開されているわけではありませんが、基本的にAirbnbと同様のものであることが予想されています。情報を掲載することや、情報を受信することに一切のマネタイズはなく、実際に各ユーザーの行動が出てきた時に仲介手数料が発生されるモデルとなっています。
今後は、このモデルも変わっていくかもしれませんが、ホストにとっても、ゲストにとっても、安心して使えるような情報が透明になっているところも特徴なのかもしれません。支払いの金額とタイミングも、ホストとゲストの双方の合意が確認できたのちに、発生するということなので、念入りに調べ考えることもできますね。
minestで借りてみよう!フリーランサー側の使い方は?
フリーランサーに関わらず、オフィスを持たないで事業を開発している起業家。どんな職種の人でも、もしかしたら、普段は会社に働いているけど、別のオフィスを使ってみたいなんて考えている人にとっても最適なケースなのかもしれませんね。
リスクがないまま、通常にオフィスを借りたり、シェアオフィスを使うよりもずっと安かったりするのです。現在、見ている限りだと都内の立地にも関わらず3万円代から。びっくりしたのが、なんと0円なんていう掲載もあったのです。
サービス利用の料金は?
サービスへの登録、検索、やり取りなど、すべて無料でご利用できます。
実際の入居にあたってはホストが設定されている利用金額をお支払いいただく必要がございます。
また、初回のお支払いについては利用料とは別にデポジットが発生します。
どのような流れでオフィスの利用を開始するのか?
気になるオフィスが見つかりましたら、掲載ページ内にある「見学申請」より基本情報をお送りください。ミネストでは事前に必ず見学を実施いただくようにお願いしております。その後双方の合意が取れたら、お支払いを行い、入居を開始します。
ホストとのやり取りの方法は?
原則メールになります。見学申請時にご入力いただいたメールアドレスにお送りしますので、そちらにご返信いただく形でそのままやりとりを進めてください。
空いているデスクを発見!minestで物件掲載をしてみよう!
空いているデスクがあるというオフィスがあれば、簡単にminestのホームページ上で物件情報を入力していくだけで、すぐに物件掲載をすることができます。都心で高い家賃なところを、少しでも収益化していくのも一つのビジネスとして考えていきたいところですよね。
もちろん、それだけではなく、Airbnbが持っていた要素と同様に、ホスト側、ゲスト側にとっても新しい出会いとなることは間違いありません。イベントや交流から、新しい事業シナジーが生まれるかもしれません。
貸し出しの最短期間は?
最短貸出期間は1ヶ月となっております。最長期間の上限はございません。
事前にゲストがどんな人か知りたい
最終的に貸出を合意いただく前に、ゲスト向けのオフィススペースの見学の実施をお願いしております。その際にオフィスをご案内いただくと同時に、ゲストのご確認をお願いいたします。見学の実施後、貸出の拒否も可能です。
貸出を断りたい
ゲストに向けて見学を実施いただいた後に、最終的な貸出を許可・拒否することができます。
また、最終許可後、キャンセルを行うことは出来ませんので、ご注意ください。
もしも、オフィスに空きがあるという人は、やっている事業はまるで違うにしても同じ空間を共有する仲間を増やしてみるというのはいかがでしょうか。私の個人的な経験でもあるのですが、とりあえず、フリーランスになって、既存のオフィスへ飛び込んでみることで、そこからアイデアや仕事はしばしば創造されていくものなのです。