(出典): Mumbrella
Airbnb Openにて、同社が宿泊だけでなく、旅行する体験全体をデザインする「Trips」を開始することを発表しました。民泊に対する賛否両論がなされるなかで、国内の掲載物件数は3万を4月に超えました。すでに、新しい旅行の楽しみを生み出すことに成功したAirbnbが宿泊業務で培ったユーザーエクスペリエンスを、旅行全体にかけて見出そうとすることに。それが、今回のTripsです。
Airbnb「Trips」の紹介映像はこちら。
音楽、演劇のようなエンタメジャンルに一つ、観光体験というようなものを新しく作り出したようなインパクトのある、ワクワクするサービスですよね。構成自体にも、数年間をかけており、Airbnbが大型上場に向けて温めてきたサービスをぶつけてきたという印象を受けます。
このTripsでは具体的に、Webサイト及びアプリ上にて、これまで「宿泊先」のみを検索できたのですが、これからは「体験」、「スポット」、さらに将来的には「フライト」、「サービス」と拡充を進めていくつもりみたいです。
まず、「体験」。
旅行先のホストたちが用意した現地でしかできないような体験ツアーをパッケージ化し、これを購入することができるようになっています。すでに、東京を含む39都市におよそ500のプランが準備万端ということです。
日本で武士道の剣術ワークショップに参加したり、トスカーナでトリュフハンティングを体験したりと、現地に入ったら、ぜひやってみたいと思うことが、このAirbnb巨大なプラットフォームから選ぶことができるようになるのです。
次に、「スポット」。
現地のことは、現地の人にしか分からないことがあるものです。これは、既存のYelpやぐるなびにも似た役割を担っていますが、旅の達人ともいえるAirbnbのホストたちによる感度の高い情報ばかりが並んでいます。これによって、ガイドブックには載っていないような貴重な情報をゲットすることができるようになるのです。
シェアリング宿泊という、尖ったコンセプトでサービスを展開してきたAirbnbによるプラットフォーム化。これまで、「体験」、「スポット」分野で市場を広げていたサービスはたくさんありました。今後、このAirbnbによるサービスがどう市場を棲み分けしていくのが楽しみですね。
シェアする人たちに、さらなる刺激がやってくることは間違いなしです。