ポスト大量消費社会へ。「使い捨て」生活の終わり

massconsumption

シェアリングエコノミーを考える上で、その対義語を考えてみることにします。パッと浮かんでくるのは、「大量消費社会」。必要ではないものまで、とりあえず買っておく。買い物や、消費をすることこそが快楽であり、気晴らし。ゴミが増えようとも、関係なし。古いものよりも、新しいもの。

戦後、日本でも始まったこの大量消費の文化は半世紀以上続けられてきました。しかし、ここ数年の間、このスタンスは大きく見直されて、消費よりももっと幸せを追求する方法はないのだろうか。と日々、問い直されてきています。

1900年代アメリカから始まった「大量消費社会」って

http://www.engineeringontheedge.com/

20世紀に入ると、アメリカで大量消費社会がはじまりました。これは、消費の裏に「大量生産」という言葉が隠れています。技術の発展とともに、大量生産が可能となりました。これによって、今までは一部の人にしか使うことができなかったモノやサービスが、安価となり、一般的な消費者にも行き渡るようになりました。

それの具体的な例として、マクドナルド、フォードをはじめとする大企業たちが生まれたのも事実です。そして、庶民にも今のような生活ができるような世界が訪れます。資本主義のはじまりです。これにより、多くの企業が生まれ、競争が激化し、供給量は増していきました。これに、大量消費が一因することになりました。

太平洋ベルトのゴミがとにかくやばい…

http://worldnewsdailyreport.com/shipwreck-survivor-rescued-after-spending-3-years-on-the-great-pacific-garbage-patch/

Shipwreck Survivor Resouced After Spending 3 years On The Great Pacific Garbage Patch

太平洋ゴミベルトが、環境問題の中でも特に深刻なものとなってきています。これが、想像を絶するほどとなっており、大問題です。これは海流や風の影響で、プラスティックゴミが、太平洋のゴミベルトと呼ばれている一帯に集中して集まっているのです。

浮かんでいる粒子は動物プランクトンに似ており、それがクラゲに誤食されることで海洋食物連鎖に入る。2001年にそこから採ったサンプルでは、プラスチックの質量が(この地域の最有力な動物である)動物性プランクトンの7倍を上回った。

これら長く残る欠片の多くが、クロアシアホウドリなどの海鳥やウミガメなどの海洋生物の胃に行き着く。野生生物による誤飲や魚網に絡まってしまう問題の他に、浮遊する小片は、PCBsやDDTやPAHsを含む残留性有機汚染物質を海水から吸収する。

毒性作用に加え、摂取された物質の一部は脳にエストラジオールと間違えられ、影響を受けた野生生物のホルモンを撹乱させる。

(出典): 太平洋ゴミベルト – Wikipedia

太平洋ゴミベルトは普通に生活したかった、動物たち。その被害はGoogleの画像検索からも見ることができます。。本当に、目に余る光景となってしまいます。

脱大量消費社会へ向かっていく答えが「共有経済」

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大量消費社会はほとんど終わりました。そして、とうとう始まったのが「共有経済」な社会です。これは消費ではなく、共有というあるもので、お互いで済ましていこうというモノの考え方です。これによって、全ての環境問題が解決するわけではありませんが、少なくとも進行を減速することにはつながります。

一つ顕著な違いとして、お金持ちを見てみるのがよいと思います。航空産業で大成功したハワードヒューズや、不動産王のドナルドトランプ。彼らを見ていると、お金を持ったから使いまくる。贅沢こそ極みと言わんばかりの消費をしています。

一方で、近年、大富豪として数えられるようになったGoogleの創業者であるラリーペイジや、Facebookのマークザッカーバーグ、彼らの言動はどちらかといえば、贅沢よりもやりたいことであったり、それ以外の方向へ向かっているような気がします。

私利私欲ではなく、今の時代にとって本当に大切なスタンスはなんなのか。そんなことを日々考えてみるのも悪くはないのかもしれませんね。

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