【地方就活生必見!】就職活動のシェアリングエコノミー

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30分の面接のために、往復8時間の新幹線、それから最寄駅までの時間を入れたら約1日。そして、その面接に落ちた。地方就活生には、頭も懐も痛いところじゃないでしょうか。落ちちゃったら、ついでに胸も痛い。時期になったら話題になりますが、間違いなく地方就活生にとっての就職活動は不利です。

「首都圏から離れた地方に住んでいるので電車代がばかにならなかった、およそ10万円。新幹線を使わずに、なるべく夜行バスを使ったのだけど、とにかく乗りすぎて参ってしまった。」、「田舎の村から毎回都心に通っていたため、就活1年で約100回も往復して、かかったお金は考えたくありません。」地方就活生から出てくる声は、ため息混じり。

「東京で就職したいと思っている友達は何人もいました。
でも、地方の就活生にとっては1社受けるためにお金がかかり過ぎます。
就職活動で50万円使った友達もいました。」
東京の大学生の僕が東京で就職活動していても
、交通費、食費、スーツ代、書籍購入代など
自分が思っている以上にお金を使いました。
しかし、かかったといっても数万円だったし、
特別お金が原因で受けたい企業を受けれないということはありませんでした。
50万円。
地方の就活生が東京で就職活動するためには交通費、宿泊費の二つが
大きな壁になってしまっています。
企業も最終選考まで交通費を支払われることはないし、
1社受けるだけでも
1回面接を受けるだけでも
東京の大学生に比べて何倍も費用がかかってしまう。
「行きたい企業を受けたい」
という地方就活生の
純粋な思いが”お金”という現実的な壁によって阻まれてしまっています。
(出典): 先輩地方女子就活生に聞いた「女子と地方の苦悩」

地方就活生にとっての、憂鬱。この問題をなんだかシェアリングエコノミーなんかで解決ってできないもなのでしょうか。実際に起こっている地方就活の現状、それに対するMyShareLife的な解釈を今回、一つ一つ考えながら、見ていきたいと思います。

地方就活生が悩める実際の就職活動事情は?

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(出典): リクナビ(2016年7月27日付け)

求人数を見ても、なかなか歴然。これが競争率が激しい、人気企業での就職活動となってくれば、東京以外に他ならないことでしょう。一次面接、二次面接は地方で行なうようなことはあったとしても、東京と大阪。なんて、割と、就活での供給側が強かったりするので、そこの配慮はしてくれません。最終面接までくれば、たまに交通費を出してくれるようなこともありますが、滅多であったり、この就活生における都内とそうでない場所に住んでいる差はどうやら物理的な問題だけではなさそうなところです。

金銭コスト

都内でも電車代で10万円使ったなんて話を聞くことも少なくないのに、これに宿泊費、新幹線代も負荷でかかってくるのです。これは本当に負荷のかかってくることです。もちろん、就活でお金がかかるのは交通費だけではありません。スーツも新丁しなくちゃいけなければ、面接と面接の間に入らなければならないカフェ代、とにかく何かとお金がかかるものです。

時間コスト

面接だけが就活ではありません。履歴書を書いたり、企業研究を書き、友達と自己分析もしなくてはいけません。SPIの勉強をしなくてはいけないですし、面接練習だってたくさんしなくてはいけません。都内で就職活動をしていても、ほとんど時間がないのに、もしも、地方で交通やら何らで時間を取られてしまうのでは、厳しすぎるものです。

何かとお金がかかり、いつの間にか貯めていた貯金も底を尽きるのもカウントダウン。アルバイトを始めなきゃいけないけど、それをする時間もない。まさに、就活の悪循環です。

今では、都内の学生が地方に就職活動に踏み出すUターンやら、地方創生活動への参加なんかまでいろいろと案は出ているものなのですが、じっくり考えてみても地方就活生ならではのメリットを探るのは難しそうな気がします。

地方就活とシェアリングエコノミー

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お金がなくて、時間もない。移動を高速にすることは、まだ難しいところがありますが、このコスト悩みはシェアリングエコノミーの特性で解決することはできないのでしょうか。移動はヒッチハイク、宿泊はAirbnb、なんてそこまでのフル活用は難しいかもしれませんが、実際にちょっとずつこの問題に対する解決策も登場してきているみたいなのです。

地方のミカタは、代表の伊藤さんが始めた「元地方就活生による、地方就活生のための、地方就活斡旋な事業を営む会社」。お金も、時間も、情報も、都内の学生に比べて圧倒的不利となってしまう就活学生のために立ち上げられた正義感を感じるところです。

就活シェアハウス

地方就活生が東京で就活するときの滞在場所として格安で使うことができるシェアハウス。特徴としては、・短期間でも利用できる・就活生同士で情報交換ができる・面接対策やES添削などを随時実施している、就活生にとってはメリットがたくさんついてきます。

こちらのサイトから就活シェアハウスを検索することができるのですが、なんとドミトリーの一ヶ月は30,000円程度から使うことができる超お得な内容となっています。都内それぞれに位置していることも特徴。

就活ライドシェア

・就職活動を目的として移動を行なう就職活動生であること
・「notecco」を利用の際、就活生本人が使用中のSNS各種媒体で(Twitter/instagram/Facebookなど)でnotecco公式URLおよび写真つきでnoteccoを紹介できること

上記の条件が揃っていれば、地方就活生の交通費負担軽減を目的に、ライドシェアサービス「notecco」を無料で使用することができます。(東京⇔名古屋、東京⇔大阪、東京⇔仙台など)
(出典): 交通費を無料に!ライドシェアを利用して就職活動を支援

まさに、地方就活生が困っている社会問題をシェアリングエコノミーで解決している事例です。地方のミカタ以外にもこうした試みはなされているみたいです。

地方就活で使えそうな方法を幾つか試してみる

もちろん、地方のミカタでなされているようなプロジェクトに参画するのも全然あり。今回は他にも考えられそうな地方就活生が抱える宿泊や、移動による様々なコスト問題を打破し、むしろ、都内学生よりもずっと有利になることもできる可能性を秘めた作戦を提案していきたいと思います。

Facebook、Twitterによる宿泊呼びかけ

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SNSで#拡散希望#助けてくださいなんていうハッシュタグをつけて、都内で宿泊することができる場所を探してみましょう。古典的な方法ですが、もしかしたら、中高は友達でFacebookで繋がっているだけで、連絡をとっていなかった思わぬ友達の家に泊まることなんかもできるかもしれません。

今まで、疎遠だった友情がはじまるきっかけになるかもしれないわけですね。その友達からいろいろ情報をうけることもできちゃうかもしれませんね。

OB訪問ならぬ、OB宿泊

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OB訪問もろくにできないところが地方就活生の痛いところ。たいてい希望しているような企業に勤めている人たちは都心にいたり、別の場所にいてしまうようなものです。であれば、相手が宜しいのであれば、OB訪問ならぬOB宿泊を提案してみてはいかがでしょうか。

「地方から出てきて、朝まで先輩の話を聞きたいです。」なんて頼み込んでみれば、案外許諾してもらっちゃたりもするかもしれません。実際、働いてからのこともじっくりぶっちゃっけ聞くこともできるし、一石二鳥のやり方ですね。

カウチサーフィンを使ってみる

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カウチサーフィンは旅行客と、その現地で暮らしている人をホスピタリティで結ぶことができるサービス。意外に、このサービスは就活支援にも使うことができるのではないでしょうか。

ポイントとして、基本的に日本でホストをしているカウチサーフィンユーザーたちは、国際交流を目的として使っている傾向が強いため、そうした利用はなかなか受け入れることはできないのかもしれません。なくはないことなので、試してみる価値はあるのかもしれません。

就活バスを作って運営する

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運転手付きレンタルバスっていうのがあるみたいです。それであれば、有志を募って、就活生団体を引き連れて、バスで移動するなんていうのもややコストを抑えて移動することができる手段になるのかもしれません。もし、一定量集められるのであれば、自分は無料、むしろお金を稼ぐこともできなくはないのかも。手間はかかりますが、もし時間に余裕があれば、こういう乗り切り方もありなのかもしれませんね。

地方就活生にとっては厳しい風が吹いてしまう現状。これを乗り切るためには、さまざまな工夫が必要で、この不公平を正していく社会的な関心も必要となってくることでしょう。シェアリングエコノミーで、社会問題を解決する。これは、AirbnbやUberのような巨大企業がなしたあとにやってくる、第二のシェアリングな波となるのかもしれませんね。

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