ルームシェアデビューする人の多くは、海外。日本でもルームシェアが自然な住まいの形態として認識され始めたのは、留学人口がここ10年で急激な伸びを見せているのも理由の一つとなりうるでしょう。アメリカや、オーストラリアなど、一部屋あたりの面積が広く、家賃も共同利用を前提に設定されていることが多いのです。また、賃貸契約も日本よりも断然楽!というのもありますが。
とにかく、海外でルームシェアをする確率は、日本で暮らしているよりも高いということですが。英語を勉強したいなんて考えている人であれば、外国人とのルームシェアはもってこい。これをしている人と、そうでない人では、同じ留学期間でも英語の伸び率はだいぶ差が出てくるものです。日常を英語に囲まれて過ごすことこそが、英語力上達の近道というわけです。
「外国人と暮らす」のであれば、それは日本であっても同じこと。日常的に英語を使う機会のない、日本では外国人とルームシェアをすることは、数少ない英語維持・上達の条件なのかもしれませんね。文化の違いは、発見が多くて楽しめることもたくさんありますが、外国人と暮らすからこそ、注意しなければならないところもあったりします。
外国人とのルームシェア。トラブルを回避して、充実したものにするために。幾つかポイントを見ていきましょう。
■ 宗教など信条については触れない!
日本ではほとんどの人は無宗教で、仮に宗教に入っていたとしても、熱心な信者はあまり見かけません。しかし、世界的にみれば宗教の存在は絶大です。世の中で起こっている戦争は、たいてい資源か宗教が原因となっているほど。
一日の中で、瞑想をしたり、祈りをするようなルームメイトと一緒になっても、決してからかってはいけません。信じているものがあれば、お互いに尊重し合いながら、暮らしていくことこそがルームシェアをよりよく送るためのコツとなります。
■ 食べたらいけないものがあるかも・・・
宗教のタブーと通ずるものもありますが、外国人と食生活をする上での注意点があります。それは、彼らがそれが好きでなくて食べられないものではなく、食べてはいけないものがあるということです。ベジタリアンや、ビーガンは野菜以外のものを基本的に摂取しません。
ヒンドゥー教徒は、牛を聖獣としているため、牛肉を食べません。イスラム教徒は、豚肉を食べません。他にも、宗教や個人によって、食べるものと食べないものが分けられています。食事を作る時や、一緒に食事へ行く時には、この点をよく注意してあげましょう。
■ ルームメイトが同性愛者だった!
今でこそ、日本でもオープンになってきた同性愛ですが。海外では本当にオープンなものです。もちろん、ルームメイトが同性愛者だったなんてことも絶対にないケースではありません。男性が男性が好きだからといって、差別をするのはよくないことかもしれませんが、注意しなくちゃいけないこともあります。
それは、男女でルームシェアをすることで注意することと同じ状況が生まれるかもしれないということです。男女でルームシェアを始める場合には、女性が男性に性的暴行を加えられてしまうことを避けなければならないように、それと同様に、男性だからといって暴行を受けないとは限らないということをマイノリティなケースとして挙げさせていただきました。
■ お風呂に入らない!?
湯船に浸からないという意味合いではなく、シャワーを浴びることも滅多にしない場合があるということです。例えば、フランスでは驚くことに2,3日に一度しかシャワーを浴びない慣習があるんだとか。香水というのは、だからフランスで使われているんですね。
だから、ルームメイトがみるみるうちに臭くなることもあります。温泉の文化がある日本からしたら信じられないことですが、これも文化の違いの一つ。ほっといてあげられる範囲であれば、ほっといてあげてもいいかもしれません。
■ 露出がとにかく激しくて、目のやりどころが・・・
ルームシェアをしていて困ったことは、外国人、特にアメリカやヨーロッパの人たちは露出度がとにかく激しいというところ。男性はほとんど部屋では上裸。女性も、なかなか際どい露出をしている。目のやりどころに困ってしまうということは、まさにこういうこと。
それならば、自分も露出してやろうというのも手ですが。アジアの弱体には、男性も女性も負けは歴然です。ルームメイトの下着などが転がっている場合は、本人に注意しましょう。露出が激しいのは、同時に体毛などが部屋に散らかる理由の一つにもなりがちなのです。
■ 日本人よりも比較的、お金にルーズ
外国人はお金にアバウトなことが多いです。必ずしも全員がということではありませんが、借りる返すを適当に済ましてしまうこともあり、奢ったつもりはなくても、奢ったことになっているなんてこともよくある話です。
友達であれば、会う頻度を少なくするなど方法はあるものの、ルームメイトとなると毎日顔をあわせることになるので、そうはいきません。お金の管理については、日本の文化を突き通し、透明にしておくことが良いかもしれません。
外国人とシェアする。配慮しなければならない点は、同じ民族でルームシェアをするよりも、多くなってきます。しかし、いくら文化の違いとはいえ、日本人にも文化があるのは間違いありません。これは倫理的に筋が通っていないようなことがあれば、それははっきりと主張してください。
外国人とのルームシェア。トラブルは回避しつつ、世界と繋がる最高の時間を楽しみましょう。