シェアハウスは安い!でも実際のところって、どうなのでしょうか。共同で生活を営んでいくため、光熱費や固定費などをシェアメイトと折半して支払うことで、一人暮らしよりもずっと費用を抑えられるのが、シェアハウスのメリットのはずなのですが、家賃を見てみるとそこまで変わらないような印象を受けたりもします。今回は、住まいの形態を幾つか比較しながら、各住居での相場観を検証していきます。
一人暮らしを始めよう、部屋を探そう。思い立った時に、幾つ選択肢が思い浮かびますか?まず、ワンルームの賃貸。その他にも、シェアハウスや、マンスリーマンション、それから友人やネットで知り合った人とのルームシェア(ドミトリー)。それぞれの経済状況や期間によって、さまざまな暮らし方が思いつきますし、メリット・デメリットも違ってくるものですよね。
シェアハウスや、他人と部屋を共有するルームシェアは、相場を比較すると断然安い!、家賃は3万円までしか出したくない!なんて言葉をよく耳にします。
とはいえ、本当にシェアハウスであれば、どこでも安く借りられるような相場なのでしょうか。そこで東京で、一人暮らしでワンルームを借りた人と、シェアハウスで生活をスタートした人、また別のケースでそれぞれ比較してみました。
ワンルームで部屋を借りた場合
■ 初期費用
敷金 | 70,000円 |
礼金 | 70,000円 |
仲介手数料 | 70,000円 |
前家賃 | 70,000円 |
火災保険料 | 15,000円 |
鍵交換費 | 10,000円 |
合計 405,000円程(家具家電の購入100,000円程)
■ 家賃
家賃 | 70,000円 |
光熱費 | 10,000円 |
共益費 | 5,000円 |
合計 85,000円程
初期費用は、(家具家電の購入を含めると)40万円を超過してきます。新卒で入社のタイミングなどですと、スーツを買ったり、色々新しく取り揃えなければならないので、大きな痛手になっちゃいますよね。基本的に家具や家電も付いていないため、IKEAやニトリに買い出しに行くのも手間になっちゃいそうですね。
一人暮らしは一人暮らしなので、プライベートの赴くままに悠々と自分ルールで過ごすことができるのはメリットですよね。シェアハウスだと、なかなか一人にはなりづらい環境になってしまうので、プライベートを担保したい人は賃貸を探しましょう。
シェアハウスでプライベートルームを借りた場合
■ 初期費用
だいたいデポジットが5万円程度
■ 家賃
家賃 | 60,000円 |
合計 75,000円程(共益費15,000円)
シェアハウスでも、個室である場合は家賃は大体50,000円〜かかってきます。個室には、ベッドやクローゼットなど家具付きであるケースがほとんどとなっており、初期費用が全くかからないのが特徴です。
個室以外の、トイレ、シャワー、リビング、キッチンなどは共有であることが強いられてしまいます。ユーティリティをめぐってのストレスが溜まってしまったり、人間関係のトラブルも生じることがあります。しかし、その逆も然りで、シェアメイトに救われることもきっとあるでしょう。
ルームシェア・ドミトリーで暮らす場合
■ 初期費用
形態によってさまざまですが、ほとんどかからない。
■ 家賃
家賃 | 30,000円 |
合計 36,000円程(共益費6,000円)
ルームシェアやドミトリーになると、家賃が単純な割り算となってきます。したがって、めちゃくちゃ安く住むことができるようになります。初期費用や、その他家賃についてもシェアする人との要相談となってきます。既に住んでいる人のところへ入れば、初期費用は0で済むかもしれませんね。
コスト的なメリットは計り知れないかもしれませんが、比較的トラブルは起きやすいかも。ドミトリーなどはプライベートが自分のベッド上だけで、よほどの信用を人間関係で築いておく必要があります。海外ではよくある仕組みなのですが、日本ではまだ浸透していない住まいのスタイルともいえます。
家具付きのマンスリーマンションで生活する場合
■ 初期費用
かからない。
■ 家賃
家賃 | 99,000円 |
合計 107,000円程(共益費8,000円)
1日から半年単位まで借りることができるのが、マンスリーマンション。非常にフレキシブルな生活が期待でき、また一般的な賃貸とほとんど変わりません。旅行や、仕事で中長期滞在することが決まっている人が契約するケースが多いみたいです。
部屋に誰も入ってこないという点は、メリットとして捉える人も多いのですが、結果的に経済的負担が大きくなってしまうのが現実です。
中長期で滞在をする場合には、さまざまな住まいのスタイルがあるものなんですね。今や、賃貸を借りるだけが選択肢ではない時代。それぞれのメリット・デメリットを考慮しながら、常識を広げて選択肢を増やすのも、良いかもしれませんね。