ニューヨークの伝説が蘇る「ホテルチェルシー」

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New York’s legendary downtown destination and abode is now managed by Chelsea Hotels, a group of hotels with their own personalities, inspired by the independence of the original. Restoration and renovation is underway.
You are invited to come stay and/or play.

(出典): Chelsea Hotel

ニューヨークの伝説「ホテルチェルシー」が文化の街で再起動するーーー。
このホテルが始まったのは、1883年。プライベートアパートメントとして運営が開始されましたが、1905年にはホテルとしてオープン。その後も、一部は住居用として機能され、驚くような有名人たちがここで生活していました。

有名になった人たちばかりではありません。名前が残っているのは結果に過ぎず、そこにはアメリカ大陸中から夢を追って、アーティストたちが集まってきたと言われています。

今回は、ホテルチェルシーについて、共に同じアパートメントで暮らした仲間たちの、甘酸っぱいエピソードを全部実話でお送りしていこうかなと思います。

ホテルチェルシーに宿泊していた主な住人たち

・William Dean Howells(ビート文学作家)
・Edger Lee Masters(文学作家)
・Thomas Wolfe(文学作家)
・Dylan Thomas(詩人)
・Jack Kerouac(ビート文学作家)
・Arthur Miller(劇作家)
・Dee Dee Ramoe(バンド)
・Jimi Hendrix(ミュージシャン)
・James Brown(ミュージシャン)
・Andy Wahol(ポップアーティスト)
・Iggy Pop(ミュージシャン)

これらは、ほんの一部でホテルチェルシー出身である作家やミュージシャンは後を絶たないほどとなっているのです。そして、なお生み出し続けてきているんだとか。

ホテルチェルシーで起こった逸話たち

それだけ、有名な人たちが出入りしていたホテルチェルシーなので、逸話は山ほどあります。そんな中でも、やっぱり人々が目を引いてしまうのは色恋沙汰が絡んだ話だったり。ドラッグ、アルコールの過激摂取は外さない、時代ならではのエピソードを紹介。

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(出典): ULTIMATE CLASSIC ROCK

1960年代のファッションアイコン、イーディセジウィック。彼女の名前を聞いたことはありますでしょうか。あのポップアーティスト、アンディウォーホルが目をつけ、ボブディランとも付き合っていた運命の女性なのです。彼女もまた、二人が過ごしたというチェルシーホテルの有名人となります。二人を手玉に取る魔性の女性のところも、その美貌がなしたところでした。彼女は晩年、ドラッグに溺れ、28歳の若さでこの世を去りました。

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(出典): Visualize US

セックスピストルズの伝説的なベーシスト、シドヴィシャスも伝説の一部となりました。彼はチェルシーホテルでドラッグ大量摂取による昏睡状態から目を覚ますと、恋人のナンシースパンゲンが刺殺されているのが見つかりました。彼は殺人の罪で基礎されるものの、数ヶ月後、ヘロインのオーバードーズにより死亡しました。

あまりに過激な生き方を選ぶ人が多く、短命なのも残念ですが。彼らは生き方そのものもアートであると思えば、本物です。

なぜ、ホテルチェルシーに夢を追う若者たちが集まったのか

アーティストは、その生き方から常に時代の反感を買い、孤独の地で、肩身狭く生きていかなければなりませんでした。彼らにとって、ホテルチェルシーは本当に自由で、自由なままに過ごすことができる場所だったといいます。自分以外の何ものでもない。ありのままの自分でいいのだと。

いつしか、それが多くの若者に伝えられ、伝説的な場所になったのです。ただそれは、あくまで結果の話。きっと、世界中には夢を追って、孤独ながらも共に過ごしている。そんな人が集まる、ホテルチェルシー精神を持ったシェアハウスは、他にもたくさんあるのでしょう。

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