CouchSurfing Report(カウチサーフィンレポート)
この連載では、オンライン上で使うことができる国際交流ホスピタリティサービスCouchSurfingを使って、海外からやってくる外国人にカウチを提供したり、自分がサーファーとなって海外の家へ宿泊しにいくようた体当たりレポートをまるまる紹介させていただくメディアとなります。
※このレポートは撮影・編集が2013年9月に行われたものを再掲しています。
ついに、今回でアメリカ横断編のた体験レポートが終了します。今後は、また東京で旅人たちを迎えるレポートを掲載させていただきますが。私がそもそも、アメリカ横断をしようと望み始めたのは、ジャックケルアック著「オンザロード」を読んで、それがバイブル的な存在になったからです。
この著作は、実話に基づいて展開されており、語り手のサルパラダイスと、破天荒なディーンモリアーティ、そして登場してくるキチガイ染みた人たち。彼らは人生をただ楽しみ、狂ったようになんでも欲しがりながら生きていました。この生き方に憧れ、いつしか迷った時はこれを読むようになっていました。
そういう意味では、アメリカ横断は私にとってやり遂げる前も、やり遂げた後も、いつまでも青春なのです。そして、また、何度でもやってみたいと思ったりもします。そして、ケルアックたちにできなかったカウチサーフィンを使った旅。私もまたビートニクを残すことができたのです。それでは、最終章をお楽しみください。
書物を”正しく”読むことを修行する。
ブラッドの仕事は伝記家として、作家の思いを正しく感じ取り、現在の人々に分かる言葉で伝えるということです。その上で、日本語教育の文法を正しく踏む勉強法は褒められました。個人的に好きなビートジェネレーション、ロストジェネレーションに精通する第一人者である彼とは夜な夜な作品の裏側に秘められた話を私にしてくれました。
彼の追っている作家の一人、ジャックケルアックの伝説的小説「路上」は映画化されました。実は、普通じゃ見れないオリジナル版を見せてもらった話は内緒です。
ハーバード有数の本屋へ!
学問都市ボストンには5日間滞在しましたが、ほとんどの時間をブラッドと過ごしました。MIT、ハーバードなど学ぶ者たちにとってだけでなく、偉人たちの軌跡も確かに残っているものです。
今回は叶いませんでしたが、ブラッドはよくカウチサーファーをADソロー「森の生活」で舞台となったウォールデンに連れていくそうです。読者であったので、これはかなり惜しかったです。
休日のガーデンに連れていってもらいました!
1年にたった40ドルで貸し出している庭サービスがボストンにあるらしく、自慢の庭に連れていってもらうことになりました。くつろぎの場を自分で創成と、アレンジできるというのは、何よりも花たちに愛着が湧くのは素晴らしいことだと語っていました。
人生の楽しみを、”暮らし”に見出せる数は多ければ多い程いいなと思いました。
人の人生を旅のように辿るということとは…
「どうして伝記家という道を選んだのか?」と私は尋ねました。最初に、「面白いから。」と答えました。「一人の人間を追う」という作業は、旅と同じだそうです。彼はケルアックやキャサディ、イカれた人間模様の光と影を探します。
この姿勢はブラッドと歩いていれば分かります。彼と歩けば、彼の友人と何人も出会う。そして、彼はその一人一人のエピソードを私に教えてくれました。「隣に住んでる彼は6回心臓発作を起こしてて、6回も死んでるんだよ。」、「喫茶店の彼はパリで男が好きだと自覚して、名前をパリスに変えたんだよ。」彼が追っているのは偉人だけではなく、人元素ものなのです。
アメリカ大陸5300kmをひたすら東へ、カウチサーフィンで渡ってきました。多くの人たちとの出会いが、今も私の大切などこかで輝き続けています。
I think of Dean Moriarty, I even think of Old Dean Moriarty the father we never found, I think of Dean Moriarty.( “On The Road” 1951)