去年、Appleが提供を開始した「Apple Music」。この頃から、囁かれ始めているシェアリングエコノミーと同時並行で進んでいるサービス形態があるのです。ちょっぴり、シェアとは関係のない分野になるのかもしれませんが、これから増えていくサービスプランとなるので、ちょっとチェックをしておきましょう。
このApple Musicは音楽の定期購読型のサービスとなります。今までは音楽は一曲ずつ、CDは一枚ずつ購入が当たり前だったんですが、それを聞き放題で月額契約として変えてくれるのです。つまり、モノからサービスへと変わるのです。それは、音楽だけじゃなく、あらゆる市場で取り組まれている行動なのです。
そういうのを、サブスクリプションエコノミーなんて言ったりもするみたいです。
サブスクリプションで、ユーザーとの恋愛関係が変わってしまう!?
今までは、モノを買ったら「はい!終了!」って感じでした。例えば、レンタルショップで映画を一本借りたら、それはもうその消費だけの関係です。その時は関係が成立しましたが、次は別のレンタルショップに浮気されてしまうかもしれません。一回だけの、あるいは、月に数回のちょっぴりドライな関係です。
サブスクリプションといえば、HuluやNetflixのようなものがありますが。いつでも、好きな時に支払っている月は会うことができます。HuluとNetflixの両方を契約している人はそうそう多くは無いことでしょう。(あるいは、いるかもしれませんが…。)
企業とユーザーの関係性も、これで割り切って変わってくるものです。サブスクリプションの代表的分野といえば、「携帯電話キャリア」。Docomo、KDDI、ソフトバンク、浮気のなんのって話がよくあがってきますよね。いかなるサービスでも、ああいう付き合い方になる可能性があるんですね。
そんなサブスクリプションエコノミーを支える「Zuora」って会社があるらしい
近年、日本にも上陸したZuoraがこのユーザーと企業との関係性を取り持ってくれる仕組みを提供してくれるようになる予定です。基本的には、ビジネス向けに展開されるものなので、サブスクリプション関連でなにかモノをサービスに変えたいという人がいれば、要チェックしておいた方がいい会社ですね。
Zuoraは、ユーザーが利用期間に応じて料金を支払う「サブスクリプションビジネス」のシステム基盤をSaaS型で提供する企業。サービスの価格設定や決済機能、月々の請求管理、指標分析といった機能をワンストップで法人向けに提供する。
(出典): IT Media News
実際に、このZuoraは電力自由化をはじめとする様々な日本のチャネルにも参入をはじめているみたいです。おそらく、シェアリングエコノミーの分野ともゆくゆくは交差点のできるところなので、要監視を続けていきたいところ。
あらゆるモノがサービス化される世界観は、なんというか素敵だ
サブスクリプションエコノミー、シェアリングエコノミー。一見、相容れないような分野の2つではありますが。ここで、共通しているのは「モノをサービスに」変えてくれるところです。家賃を支払うような感覚で、月初めに料理代を支払っておけば、いちいち食事にお金を支払う必要もなくなるかもしれません。
定期券のような感覚で、今まで財布を出していたすべてが解決するのかもしれません。これって、時間も、お金も回り回ってコスト削減に繋がっていきます。考えを膨らませると、けっこう面白い世界が待っているのかもしれません。