ロンドン、ニューヨーク、ベルリン。バイクシェアが魅せる美しすぎる街模様

city-people-walking-blur

ドイツの研究者が世界各地で実施されているバイクシェア企画のうち、3つを取り上げ、GPSデータを回転させました。そこで魅せる、都市の動きがなんとも美しすぎると話題になっています。

cf. city flows – Screencast from Till Nagel on Vimeo.

バイクシェアの企画は、10年ほど前から本格的に始まり、今日まで世界で24しかなかったところから800以上の都市にまで発展してきました。しかし、どのようにして、これまで200年変わらなかった自転車の仕組みを変えることができるようになったんでしょうか。その鍵は、やはりデジタル技術にあるのです。自転車がどこにあるのかをいつでも把握することができるGPSによる追跡、そしてそのGPSを使えば自転車に乗る人がどのように行動しているかのモニターを取ることだってできてしまうのです。

このGPS導入はすべての都市で開放されているわけではありませんが、幾つかの都市では一般的です。そして、この導入こそが革新的な需要へと繋がっていったことになります。その1つが、ポツダムでの例となるのです。(上記動画を参考)今回、紹介しているGPSデータの動画は、世界3都市で見せたシティの呼吸ともいえるものとなるでしょう。

研究の成果として生まれた映像は、ロンドン、ニューヨーク、ベルリンを対象とした都市の呼吸そのものといえることでしょう。これは、バイクシェアのGPSを使って見えている人々の移動イメージとなります。この映像を見てみると、都市の動きにおける幾つかのパターンを発見することができるようになります。このプロジェクトサイトで指摘されているように、まず訪問客の多くはマンハッタンのセントラルパークに集中していることが分かります。

さらに、よくよく観察を続けていくと、さまざまなことが視覚から気づくことができます。そして、バイクシェアを使っている旅行客を3つのレベルに分けることができるようになります。

・まず、市全体をステージとしてバイクシェアを使っている人たちを展望することができます。この全体を見ることによって、どこを自転車でウロウロしているのかを確認することができます。

・そして、自転車を3つにカテゴリー分けしてみます。時間帯による分け方をしてみました。そこで、午後からの貸出、朝から(それより早い)貸出、そして、帰ってくる時の貸出と分けてみることができます。

・最後に、出て行く自転車と、帰ってくる自転車です。往路と、復路で分けてみるということですね。

3つモデルを出してみたのですが。都市間における明らかな違いは、ロンドン、ニューヨークは、ベルリンよりも圧倒的に数を出しているということです。なんと、およそ35,000以上のバイクシェアしようが確認できているのです。

対して、ベルリンでは2,000未満程度となっています。ウェブサイトが説明している内容によると、「ベルリンではあまりに自転車が一般的な文化として古くから伝統となってしまっているため、生活者の多くは所有しており、共有するのは観光客など限られた人だけになっているのです。」

cf. city flows – Edge Bundling Studies from Christopher Pietsch on Vimeo.

おそらく、印象的な一面として挙げられるのは、まさにこのデザインに凝った仕事でしょう。何万もの異種のバイクシェアをシンプルに、一貫したパターンで凝縮しているさまは非常に美しいものとなっています。バイクシェア、また、街を別の切り口から読むことができる新しいキッカケとなりえた研究となったでしょう。

via Bike share mapping creates beautiful portraits of London, NYC and Berlin

スポンサーリンク
スポンサーリンク