60歳からのシェアハウス。孤独を失くしていこう

テラスハウスR65がやってくる!

ルームシェア、シェアハウスというと、どうしても若い人たちのものだろうと。そんな先入観が先行してしまいがちですが、必ずしもそうではありません。実際に、掲示板を見ていると、さまざまな年代の人たちがシェアに挑戦しようというのを見かけます。上は、70歳を超えたおじいちゃん、おばあちゃんまで。

じつは、この高齢者向けシェアハウスがかなり熱い。連日、テレビをつけると、老人の孤独死、困窮生活が報道されています。介護が行き渡らないのは、複雑な問題なのですぐにどうにかできるものではないかもしれません。しかし、孤独はどうにかできるんじゃないでしょうか。そこで、「高齢者向けシェアハウス」というわけです。

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via シェアハウス中井

それでは、似通っている老人ホームと、高齢者向けシェアハウスを比べてみましょう。

老人ホームとは、介護が必要な高齢者、もしくは暮らしやすいように配慮した「住まい」だけでなく、健康な食事の提供、洗濯・掃除、健康管理など、通常の生活を送るために必要な「サービス」を受けることができるハイブリッドな施設となります。

入居時の条件はさまざまですが、ほとんどが「60歳以上」や「65歳以上」といった年齢が指定されています。共有施設があるが、基本的には病院とほとんど変わらない状態になります。

これに対して、高齢者向けシェアハウスは、一方的に介護を受ける老人ホームとは異なり、一人でできないことを、みんなで分担して生活していくことがコンセプトとなっています。例えば、岐阜県の集落にある「共同生活の家・花籠」では、60代から80代までの高齢者たち4人が共同で暮らしています。

ここでは、家事を分担するだけではなく、野菜や果物の農業を分担して、自給自足までを実現しているシェアハウスの鏡のようなものを実現しています。このような高齢者向けシェアハウスは増えてきており、「シェアハウスは1人暮らしの寂しさや不安を軽減できる」と話されています。若いうちから、こういう考え方を持っていた方がよいという意見も出ています。

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この考え方で、少し進んでいるのがフランス。フランスでは学生と高齢者がハウスシェアリングするといった事例が増えてきています。学生といえば、高い家賃を払わなくて済む一方、高齢者にとっては生きがいが生まれる。世代を超えたマッチングというわけです。この代表的なのが「ensemble 2 generations」です。

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via ensemble 2 generations

パリ郊外の閑静な住宅地。一軒家に住む高齢の女性は、数年前に夫を亡くしてから一人暮らしとなり、元気がなかった。一方、音大に通う20代の学生は、パリでのひとり暮らしのさびしさ、そして高い家賃が悩みの種だった。

こうして、仲介機関のNPOを通じて始まった二人の同居生活。二人は一日の出来事を互いに語り合い、高齢者は学生のために献立を考えることが楽しみになり、孫のような青年が現れて大満足だ。また、学生は家庭的な暮らしのなか、高齢者の手伝いで誰かの役に立っている実感を得られている。

こうした世代間同居は、NPOや企業が仲介機関となって高齢者と学生を結びつけ、現在全仏で1千組を超えているという。

(出典): 株式会社三菱総合研究所

進んでくるシェア。社会問題から、個人的な問題までを解決できるシェアする暮らしを明日から、探すところから始めて見てもいいのかも。

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