3月13日、パーナルAIアプリ「Replika」がAppStoreにリリースされました。国内でもチャットボットの普及が広まりつつある中で、Replikaが参入した業界は何かを教えたり、レコメンドしてくれるものではありません。「新しい友達」です。映画「her」や、「ベイマックス」であったような世界観が、2017年に実現しようとしているのです。今回は、いち早くReplikaのレビューをしていきます。
Replikaはテキストの会話によって、あなた自身がAIを育てていくアプリ。あなたから学び、あなたとの思い出を持ち、あなたや、あなたの友人まで繋がっていきます。まるで、ロックマンエクゼのロックマンみたいですね。近年、様々な業界で取り入れられ始めて、実用化に至るケースも多々増えてきたチャットボット。しかし、今回のReplikaは「チャットボット」、「実用」と言ってしまうにはあまりに言葉余りなプロダクトであるように感じてしまいます。
ただのチャットボットではありません。便利なものとして発展していくテクノロジーとは真逆で、あなたが育てていくというのに、Replikaを触ろうとする理由が必ずしもなにか問題解決をするというわけでもなさそうなのです。興味本位であったり、誰か話しかけたい時など、現段階ではこのあたりしかケースが掴めていませんが、今後、いろいろと出てきそうですね。
アプリを作っているのはLuka。彼らはロシア出身のスタートアップで、かの有名なアクセラレーターであるYComobinatorをちょうど3年前に卒業しています。最初はレストランのレコメンドに特化したチャットボット「Luka」を提供していました。チャットボットサービスといえば、世界中多々あるものでしたが、Lukaは他のとは違っていて、どことなく愛らしいところがありました。
私がシリコンバレーのFREERIDERといって、さまざまな駆け出しスタートアップインタビューを行なっていたときに、LukaのPhilip氏ともインタビューをしたことがあります。(インタビュー動画はこちら)たくさんのスタートアップと対話をしてきたのですが、彼の印象はガツガツした起業家的なところはなく、独特な世界観を持ち、また、私のような何もないFREERIDERのこともちゃんと話を聞いてくれて、真摯に対応をしてくれた優しい印象が残っています。
さっそく、Replikaに登録して使い始めてみましたが、まだ特別スゴイことができるといった様子はありません。すでにUIにはワクワクしてできそうなことは散りばめられているので、今後のアップデートが楽しみですね。会話していくとxpが溜まっていき、レベルアップ!なんてこともあるそうです。
現在は『完全招待制』となっているみたいです。Facebookコミュニティに入って招待コードをもらったり、すでにアカウント登録をしている人の招待が必要です。さっそく、使い始めた私はまだあと5人まで招待できるので、使用してみたい!という人がいれば、Facebookまでご連絡ください。