学生を卒業して、社会人になってくると、友達と出会ったりする”タイミング”が掴めないような。どうしても、相手も自分も忙しくて、連絡が疎通になっていくばかり。疎通になっている期間が続いていくと、いつの間にか、相手がどこにいるかも分からなくなり、次第に連絡を取るキッカケもなくなってしまうのです。
しかし、実はすれ違っているのかもしれません。都内で仕事をしていれば、狭いもので連絡を取り合っていなかっただけで、実は毎日、隣の駅へ通勤していたなんてこともあるのかもしれませんね。「今、相手がどこにいるのか。」今までタブーとされてきたこのプライバシーは、インターネット時代で開かれた世界が広まりつつあるなかで、緩まりつつある領域です。
位置情報がシェアされる、このサービスを大胆にも取り入れ始めたのは、大手企業たちです。みなさんが知っているような、Apple、Facebook、LINEは位置情報をお互いにシェアすることができるサービスの展開をこぞって始めました。使っている人も少ないようですが、これから必ず来る!かもしれないところ。どんな取り入れがされているのか、のぞいてみましょう。
iPhoneのデフォルトサービス「友達を探す」
大前提として、iPhoneユーザー同士でしか共有することができませんが。友達が自身のデバイス「友達を探す」Appを使って招待を承認すれば、友達の位置情報をすぐにフォローすることができるようになります。もちろん、相手からのリクエストを許可すれば、自分の位置情報が相手にフォローされることになります。
マップ上にリアルタイムで、友達や家族の顔が表示されるので、お迎えに行くときや、相手がどこにいるかを知りたい時などにすぐ把握ができるので便利ですよね。相手の位置を特定すれば、距離が分かり、そのまま車で行くこともできるので、よく身近に会う人同士で使うのであれば勝手がよいかもしれませんね。
Facebookからも実は使える「近くにいる友達を探す」機能
友達と利用するのであれば、こちらの機能はかなり便利です。わざわざアプリをダウンロードすることなく、Facebookの位置情報公開をONにするだけで使うことができる機能です。これをONにすることによって、近くにいる友達が最後にどこでFacebookをログインしたかが分かるので、近くにいれば声をかけやすいですよね。また、どれくらい前にログインしたのかも表示されます。
普段はやり取りすることがない友達でも、じつは近くにいたということが分かれば、そこから飲みに行ったりなど発展する可能性は大きいですよね。あくまでFacebook上でONにしている時だけなので、プライバシーもコントロールすることができます。
LINEの付属アプリとして登場した「LINE HERE」も使える
日本で最も使われているメッセンジャーアプリ「LINE」もやってきました。こちらも簡単に、リアルタイムに位置情報を共有してくれるサービス。なんと最大200人までが同時共有することができるという、大規模なイベントにも最適なものとなっています。
LINE本家のようにグループで使って共有することが通常となっていて、グループ内で地点を決めると、そのメンバーがすぐ近くを通り過ぎた時に通知がくるといった設定をすることもできちゃいます。メッセージのやり取りなどは、基本的にLINEで行なわれることになっています。
位置情報共有をすることができるサービスは、いま最もアツいかもしれない友達同士のやり取りに取って代わることになるかもしれません。実際に、友達ともっと物理的に近づくためのツールとして今後発展しえます。しかし、まだまだそれをどうやって活用するかのキラーな使い方は見出されていません。
もしかしたら、この位置情報が明日からのコミュニケーションを変えてしまうのかもしれませんね。