カウチサーフィン創業者からメールが返ってきた話。

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サンフランシスコに1年間、英語もロクに勉強したことがない状態で飛び込み取材をしたことがあります。最後まで拙いコミュニケーションではあったのですが、留学経験・国内での英会話など対策をせずして、すぐに英語に慣れることができたのには、秘密があったりします。このサンフランシスコにいく、2年ほど前から、私は都内でカウチサーフィンのホストをしていました。

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日本にいながら、海外からやってくる旅人と出会うことができる。何気ない日常の中でも、発見がある非日常に出会うことができる。そんな体験を提供してくれるカウチサーフィンが大好きになりました。私は、2ヶ月ちょっとで50人以上の旅人たちをホストし、毎日が日本にいながら、海外にいるようなそんな気分になることができたのをよく覚えています。もちろん、英語はできなかったのですが、頑張って使ってみることで、少し出来るようになってくる感触がありました。

逆に、アメリカへ旅行した時はゲストとして訪問したこともありました。カウチサーフィンを気に入った点のひとつに、コンセプトもあります。フリーで解放することによって、それぞれが行ったり来たりする時に助け合う、一つのホスピタリティコミュニティとして成り立っていました。だから、日本で泊めた分だけ、海外で泊めてもらうのもありかなと思っちゃうのがこのカウチサーフィンの空気だったりするわけです。

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ワシントンへ出かけた時に泊めてもらった、Caitlinとの日々は忘れられません。会社を1日休んんでくれてまで、いろんなところへ観光に連れて行ってくれたのです。それだけでなく、お母さん、お父さん、友達、いろんな人をバーやクラブで紹介してくれて、「アメリカの生活って全然違うなー。」と新鮮な気持ちに洗ってくれたものとなりました。

カウチサーフィンをしばらくして、私はついに創業者であるケーシーフェントン氏に感謝のメールを送りました。お問い合わせフォームからだったので、記録は残っていませんでしたが。とにかく、カウチサーフィンがあったおかげで、自分の世界が変わりました。ありがとう。を素直に伝えたものだった気がします。

送ったのは、ちょうど2013年。カウチサーフィンがNPOであることをやめて、ビジネスとして走り始める。投資なんかを受けて、再起動させていくところでした。まさか、返事が創業者から想いとともに返ってきたのです。

Thirteen years ago, CouchSurfing was nothing but an idea and a project
that I worked on from home in the evenings and on weekends. Now
CouchSurfing is woven into the lives of millions of people and I have
actually been able to witness a dream grow into a movement that has
changed my life, and the lives of many. I feel so very lucky and
grateful to have experienced this with you all.

From here on out, I will be focusing my energy at a more strategic
level as a member of the Board of Directors. I’ll be scaling back my
involvement in the day-to-day tasks involved in operating the company,
which includes checking this email address with less frequency.

I am grateful to each and every one of you for being part of this
incredible movement, and I’m excited to keep adventuring with you.
Thanks for dreaming with me.

Happy Surfing!

13年前、カウチサーフィンはありませんでした。ただ、アイデアであるだけで、それは週末と、仕事が終わったあとの帰りにやるだけのプロジェクトに過ぎなかったんです。いまや、カウチサーフィンは何百万人もの人々の生活に関わり、そして私はついに自分の夢を現実で目撃することができたんです。とてもラッキーだおと思うし、あなたがこんな経験をしてくれるのが本当に嬉しいです。

ここから先は私は、ボードメンバーとして戦略にも集中していかなければならないのです。メールアドレスの確認頻度も少なくなるくらいに忙しくなってしまうでしょうし、日々会社を回していくために右往左往することが予測されます。

とにかくこんなムーブメントを引き起こして、それがあなたの毎日を彩る一部になっているのは嬉しいことです。また、あなたと冒険を続けていくことができるのが楽しみでなりません。
一緒に夢を見てくれてありがとう!

最高のカウチサーフィンを。

嬉しかった。ただ、嬉しかったです。カウチサーフィンは素晴らしいものですが、この時思ったのは、とにかくインターネットってのはすごい。カウチサーフィンを使うことができるのもインターネットで、その創業者に感謝の気持ちを伝えることができるのもそれでした。顔もみたことがなかったのに。

シェアリングエコノミーが成立するのもまた、インターネットの歴史上にあるわけです。私はこの時から、生涯インターネットの近くで仕事をしていきたいということを決めました。

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