若者(20~30代)の働き盛りにも増えつつある、突然死。恐ろしいことではありますが、こうした事実があるということで気をつけるのと、そうでないのでは対処の仕方が変わってくることだと思います。主には、虚血性心疾患、心室性不整脈をはじめとする心臓に関するものが多いのですが。予測できないまま、いきなり襲ってくるというところが怖いものです。
そもそも、突然死は何らかの症状が急に現れ、24時間以内に死に至ってしまうことです。こうしたケースで、「発見が遅れていたら、命に関わっていた」。つまり、発見が遅れたことで死んでしまったような場合もたくさん今まであったというわけです。
,small>via 日本心臓財団
この突然死が発症するのは、30%が就寝中だといわれています。そして、一人暮らしをしていると、たいてい発見が遅れてしまい、最悪の自体にはかなりの期間が経過して、腐乱してしまうようなことだってあるのです…。こうした状況でも、ルームシェアなら、取り留めた命があったかもしれません。
ルームシェアをしていれば、常に誰かが側にいるようなことがあるので。自分になんかがあっても、発見は一人暮らしをしているよりも、確実に早くなることは間違いありません。確率は低いですが、0ではないこんなケースが起こってしまったら、まず何をしたらいいのでしょうか。
今回はルームメイトが倒れた場合に限らず、緊急処置が必要な人がいた場合に使える手順を紹介していきたいと思います。(参考:東京都CCU連絡協議会)
■ 一次救命処置
1. 倒れている人、もしくは帰ってきたらルームメイトが倒れていたら、すぐに声をかけてください。耳の近くで大きな声で、あまり体を揺らしたり、触ることはよくありませんが。「大丈夫ですか?聞こえますか?」と尋ねてみてください
2. 声をかけて反応がなさそうなら、体の様子を確認してください。呼吸はしているか、瞳孔は開いていないか、脈はあるのか。まずは、呼吸の確認です。
3. 意識がなく、ましてや呼吸をしていないようなばあいには、すぐに119番とAEDを用意するようにしましょう。周りの人たちの協力を仰ぐこともここでは、ポイントとなります。
4. 心臓マッサージを始めてください
■ AED使用法
AEDは基本的に電源を入れると、音声メッセージが流れ始めます。この指示に従っていれば、間違いをすることはほとんどありません。
1. AEDが運ばれてきたら、まず蓋を開いて、電源を入れます。
2. 電極パッドを心臓を挟むように左右に貼ります。貼る場所はパッドに書いてあります。
3.「心電図を解析します。患者から離れてください。」とアナウンスがあります。心臓マッサージをやめて、患者さんから離れてください。周りの人が患者さんに触れていないことを確認してください。
4.「ショックが必要です。ショックボタンを押してください。」とアナウンスがありましたら、誰も患者さんに触れていないことを確認後、ショックボタンを押してください。
5.「患者に触れても大丈夫です。」と言いましたら、心臓マッサージを開始してください。
6.心電図解析は3分ごとに行われます。その結果、ショックが必要かどうか知らせてくれます。
●AEDの言うことに耳を傾けてください。
●電極パッドは救急隊や医師がはがしますので、そのままにしておいてください。
●心臓マッサージは、AEDが「患者から離れてください。」と言った時以外は、絶え間なく続けてください。
発見や対処が遅れなければ、助かっていた命はたくさんあるはず。もしかしたら、「誰かと暮らす」選択肢はあなたの命や、知り合いの命を助けることができたのかもしれません。