バンドウイルカから学ぶ!シェアリングエコノミーの原点【コラム】

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どうしても大人になってしまうと、友達や他人とシェアすることに対して、妙な抵抗感を覚えてしまうものです。子供たちには、「お友達とおもちゃを仲良く一緒に使いなさい」だなんて言うくせに。「共有」コンセプトに対して、いつでも懐疑的で、自分のものは自分のもので譲ろうだなんて思えないようになってしまっている。プライバシーを守ることもその一つでした。しかし、近年、インターネットの普及に伴い、それは考え直されているのです。

そして、シェアリングエコノミーが改めて浸透しつつあるのです。「改めて」というのも、はるか昔は人類も共同生活を営んできたのです。それは、集団生活をして、狩猟なのか、農耕なのか、それぞれが役割を持って暮らしていたような時代があったわけです。

生物とは元来、シェアリングエコノミーを先天的にやってきたわけですね。そもそも、私たちは一人で生きることなんてできなかったわけですから。それが、お金の誕生により、あたかも、プライベートが確固たるものできたと思ったところで、実際はそうではなかったわけになるんですね。

そこで、シェアをやっている代表的な生き物「バンドウイルカ」の例を見ていこうと思います。

地球上最も賢い生物の一種、バンドウイルカとは?

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バンドウイルカは、一般的に水族館で見かけるイルカの種類。生物の中でも、賢いものだとして数えられることになります。それはヒトに次いで脳の構造ができているということもあります。そして、ある辺では人間を超越しているところもあるわけです。

イルカは体重に占める脳の割合(脳化指数)がヒトに次いで大きいことから、イルカの知性の潜在的可能性が古くから指摘されており、世界的にも数多くの研究者の研究対象になり、世間一般からも興味の対象とされてきた。 ただし、イルカの脳はサイズは大きいものの、グリア細胞の割合が多く、ニューロン自体の密度はそれほど高くない。ただしニューロンの密度をもって知性が劣ると言い切れるのかは定かではない。従って、脳のサイズのみから知性のレベルを判断するのは早計である。

(出典): イルカ – Wikipedia

イルカには、人間以外の生物と比較しても、賢いことが科学的にも実証されつつあります。自己認識ができることでも有名で、鏡に映った自分が自分であるということをイルカは認識することができるみたいです。それから、コミュニケーションの領域でも、その特異性を発揮しています。イルカ同士による音声コミュニケーションが取れているということは確認されており、その周波数を考えても、かなり遠く離れている仲間ともやり取りをすることができるみたいなのです。

バンドウイルカによる協調行動は、人類のロールモデル?!

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イルカは、緊密な閉じたネットワーク(家族)と、弱い紐帯の開かれたネットワーク(他のイルカの群れ)の両方をうまく利用することができます。集団となることによって、一頭のイルカには到底出来ないようなやり方で、仕事を片付け、問題を解決していくんです。また、個々の自由とグループの安全、人間が目指している二つも、もしかしたら、人間よりも理想的な形で達成できているのかもしれません。

水族館に見学していても、けっこうイルカ同士で連携を図りながら、餌を獲得しているようなところを見かけるものです。例えば年長のイルカが魚の群れの下にもぐって、海面の方に追いやって、上で待っている他のイルカがそれにありつくこともあります。協力行動によって、サバイバルを乗り越えているのです。

イルカだけではない、協力し合うことは生物の性。

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同族が協力し合って、生き残る道を選ぶのは、生物が生まれ持って抱いている本能であるような気もします。ミーアキャットやカワウソ含め、集団行動をしている動物は他にもたくさんいますよね。そういえば、海外で日本人に会うと、妙に親近感が湧いたりして。

これから先、一緒の境遇の人たちがともに助け合うことは、資源が限られている地球では、避けることのできない、原点ともいえる生き方なのかもしれませんね。

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