ルームシェアをしない理由を答えられますか?Be Good Japan 伊藤吾多さん

Be Good Japanが提供するサービスは、空間でも、生活でもなく、「人と人とのリアルなコミュニケーション」。リアルなコミュニケーションは、電話越しでも、インターネットのチャット上でもなく、やっぱり対面!一緒にご飯を食べて、一緒の場所へ住むしか生まれないものなんです…。といっても、リアルなコミュニケーションの全貌ってなに? それをうかがうために、今回はBe Good Japanの代表取締役・伊藤吾多さんを訪ねてみることにしました。

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▲ Be Good Japan 伊藤吾多さん

株式会社びーぐっどじゃぱん代表。大学在学中に、留学経験をもとに現在のBe Good Japanの事業を構想。学生起業選手権で優勝した後に、そのまま同事業を展開。2016年で会社は10年目を迎える。

[ 公式サイト ] Be Good Japan

ルームシェアとは?一人じゃない暮らしが与えてくれるもの。

ひとつのお部屋に、あらゆるバックグラウンドを持った人たちが住むスペース。ルームシェアを通して、「国際交流」、「将来の夢」、「一生涯の友人」が生まれる。Be Good Japanは、そんなルームシェアが持っている日本における可能性にいち早く気づき、実行をし始めたフロンティアの一つ。ちょうど10年前の2006年に会社ははじまり、およそ30軒ものシェアハウスを運営してきています。

起業家・伊藤吾多さんが、日本社会における「ルームシェア」の可能性に気づいたのはご自身の体験から。学生時代に海外へ出たときの体験から、人と人が共に暮らし、生活をしていくことで得られるものに目の前の気づきだけでなく、その人たちの人生を大きく変えてしまう破壊力があることに気づいたのです。例えば、結婚とか。

ーーー ルームシェア、シャアハウス、それから一人暮らし。「暮らす」という意味ではさまざまなスタイルがあると思うんですけど、伊藤さんはそれぞれどのようにカテゴリー分けをされているんですか?

そこに関しては、これといってカテゴリー分けはしていなんですよ。まず、うちは「シェアハウス屋」ではないんですよ。人と人とが関われるサービスをやってみたいって、山田さん(聞き手)も言ってたじゃん?そう考えてるのは実は僕もそうで、留学している時にシェアハウスに住んでて。さっき言ってたでしょ、シェアハウスにすんでたから今の仕事をやっていたって。僕も同じで、シェアハウスに住んでたから今があるし、シェアハウスに住んでたから大きなものが得られたんだと。僕はシェアハウスじゃなくてもいいと思ってたんですよ。場所の提供ができれば、その中でも自分が思っていることを一番再現できるのがシェアハウスだった。

話を戻して、シェアハウスとワンルームのカテゴリー分けについて。うちは外国人のお客さんが多くて、外国人に向けたプロモーションとしては日本に来て、「日本人と住みたかったらシェアハウス」、「日本人みたいに住みたかったらワンルーム」と言っているんですよ。

実は、世界的に見て、ワンルームで住むという形態があるのは、アジア一部の都市圏と日本だけなんですよ。基本的に海外ってないんですよ。日本の文化だったりするんです、実は。ワンルームもワンルームの利点があって、勉強に集中できたり、その独特のひとりになれるのって貴重な体験だったりするんです。

ーーー 日本人と住みたいか、日本人みたいに住みたいか。分かりやすいです!となると、ルームシェアが海外の文化ということも逆から言えるわけです。伊藤さんが考える、海外と日本のルームシェア事情の違いはなんでしょうか?

まず、選択肢のスタンダードになっているか、なっていないかっていう。海外の人からすれば、ワンルームで住むっていう選択肢は少ないわけじゃないですか。僕からしたらシェハウスにするのも、ワンルームにするのも選択肢に入るわけです。ニュートラルに選べる。住む上での選択肢になっているのが理想ですよね。

ーーー まだ、日本だと「ルームシェアする!」って選択肢は一般的ではないですもんね。

親御さんの意見もあって。他人と暮らすことが世間的に一般化されていない上では、「ルームシェアなんて面倒臭いからやめときなさい」と注意しがち。学生さんの場合、お金が払うのは親だから。親御さんを説得していく必要もありますね。

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▲ Be Good Japanさん公式ホームページ

ーーー ところで、ルームシェアされてる方(日本人)の特徴ってありますか?

一番感覚として多いのは、海外での生活があるという方かな。それから、意外と多いのが、地方から出てきた人じゃなくて、東京・千葉・埼玉にずっと住んできた人。彼らって、実は大学に入っても通えちゃって「出ようにも家を出られない」んだ。都内近郊に住んでて、一人暮らしが(高くて)できないから、シェアハウスって人が。

ーーー たしかに。

でもね、僕が目指しているの(シェアハウスの位置付け)って、そうじゃなくて。本当は一人暮らししたいけど、シェアハウスにするっているのは嫌だ。シェアハウスに住みたくて、シェアハウスに住んでもらいたい。そういう人たちが増えてほしい。

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「Be Good 吉祥寺」へ内見取材!

駅を降りてみると、不動産やお部屋探しの文字がたくさん。それもそのはず、吉祥寺は歴代、都内で住みたい街ランキング上位インする場所なんですよね。駅前には何不自由なくお買い物ができるショッピングモールが立ち並び、商店街に入っていくと、ここでしか手に入らないようなものがたくさんゲットできる。吉祥寺には、住めば住むほど、味が出てくるはず。

そんな吉祥寺駅から徒歩3分にある、Be Good 吉祥寺。さあ、見ていきましょう。

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起業家としてのBe Good Japan「諦めず、忘れず、続けること。」

うちの会社に住んでて、結婚したやつとかいるんだよ。

ーーー え!そうなんですか!!

もし、うちの会社がなかったら彼ら2人が出会うことはなかったんだよね。そう思うと、なんだか嬉しくない?こういうのって会社をやっている人ならではの嬉しさだと思うんだよねー。人生において大事なところをこちらで作ったんだぞ!っていうね。(笑)

ーーー それは嬉しいですよね!結婚式は行ったんですか?

行った。完全プライベートでね。

ーーー 会社設立されて、10年目。これまで『ルームシェアを通して日本を良くする!』というところに集中されてきたんだと思うんですが。10年経って、いかがですか?点数をつけるとしたら、何点ですか?

60点くらいですね。

ーーー お、残りの40点分の話も含めて、詳しく教えてください!

まず、60点は自分にとってギリギリセーフの点数。赤点とかよく分からないけど、60点がギリギリ合格であるならば、今は63,4点くらいの感覚です。会社が潰れずに10年続いたっていうことは、合格ラインかなと。残り40点近くはなんなのかというと、僕の周りの会社でも既に上場している会社はたくさんあるし。会社の売上は100倍はないけど、50倍は出してる会社が(身近に)あって。同じ時期に始めて、同じくらいの年齢で。それはめちゃめちゃ腹立つよね。(笑)

サービスのビジネスモデル的なものもあって、すぐにスケールするものと、そうでない業界があって。うちは不動産だから、パッとスケールすることは難しいけど。やっぱり、それは悔しい。1つは会社を続けられたから60点、残りの40点は自分の目標ではなくて、周りに成長してきた起業家の人たちがいるから更に貪欲な気持ちでいられるということです。

あともう一つでいうと、うちには会社を辞めちゃった人もいる。それはうちがまだ小さくて、不安に思ってしまったこともあって。お客さんには、Be Good Japanは居心地の良い場所を提供しているのに、うちら会社がその環境を作れないのは良くないですよね。そういうところも良くなかった点かな。

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ーーー 最初のお客さんは覚えていますか?

覚えてる。覚えてる。最初私たちは宅建業の免許すら持っていなかったんですよ。でも、「転貸(又貸し)」ってのはできて、法律上。だから、又貸しの仕事だけやってた。だから、又貸ししても良いという物件を”ルームシェアジャパン”に載せていたんですよ。ルームシェアジャパンに載せて、1日に2回更新してたな。消しては載せてをやって、それで最初にゲットしたお客さんは香港人2人のオーストラリア人の3人のルームシェア。住んだ場所は高島平、3LDK、10万8,000円だったと思う。

ーーー ちゃんと覚えてるんですね!

それが最初の売上だった。大事なのは、自分が一番初めにやろうと思った事業を忘れたらダメだね。俺、大学3年の時に学生起業家選手権っていうのに出したビジネスモデルと、今やってるビジネスモデルほとんど変わらないもん。自分の中で根っこを持って進化させてくのはいいけど、まったく違うのをやるのは意味ないと思う。なにか見えるものがあって変えるのと、諦めるのは全然違いますね。

一流のコックであれば、きっと自分の料理のクオリティをあげるために、一流の料理を食べてきたことでしょう。伊藤さんもまた、最高のルームシェア体験を生み出すことを、自分の体験から生み出してきているのです。そして、その体験はBe Good Japanで生まれるあらゆるストーリーから紡ぎ出されているものに違いないのです。

人と人とのリアルなコミュニケーションは、恋人同士の会話、家族同士の会話。ものすごく近い距離でしか生まれないものなんだと思います。それを見るためには、お互いのことを信じあえる、一緒に楽しみ合える、良かったことを祝いあえる関係に、一緒に住むことはそんな関係になるための手段に過ぎないのですね。

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