人生を変えたカウチサーフィン!カウチサーフィン体験レポート#7

CouchSurfing Report(カウチサーフィンレポート)
この連載では、オンライン上で使うことができる国際交流ホスピタリティサービスCouchSurfingを使って、海外からやってくる外国人にカウチを提供したり、自分がサーファーとなって海外の家へ宿泊しにいくようた体当たりレポートをまるまる紹介させていただくメディアとなります。

※このレポートは撮影・編集が2013年9月に行われたものを再掲しています。

アメリカ横断をしていた時に、コロラドに寄ったのは記憶に今もちゃんと残っています。思えば、ああいう風に、中西部を地に足をつけて横断するようなことはこれからもうなかったかもしれません。ですが、おそらく、私はまたコロラドに行くことでしょう。

それは、約束もあるでしょうし。また、どうしても通ってみたいと思えるだけの魅力を感じることができたからです。すごく覚えているのは、ラスベガスでちょっとした事件に巻き込まれて、500ドルを失って、お金がすっからかんになって。

泣きべそかきながら、デンバーへカウチサーフィンできた時は優しさに涙が出たことです。
それでは、いつも通りの回想シーンをお送りいたします。

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星条旗の大陸を陸路で横断しています。
その星の数ほどある感動の中から、一つだけお話させて下さい。
コロラド州デンバー、ダウンタウンから20分程離れたリトルトンの駅で彼とは出会いました。カウチサーフィンで2晩の宿泊を約束していました。べガスで事件(?)に巻き込まれた僕はお金もなく、2日間飲まず食わずでした。彼は僕を家にあげると、チェリーパイをくれた。美味しくて、本当に。涙が出た。
彼は九官鳥のパーカーと暮らす、ただ死を待つだけの老人だと言った。拙い英語を駆使しながら、人生の多くを話し合った。ビートニク、クラシックジャズ、マルコムX、それから家族のこと。
「息子は死んだよ。」と彼は言った。戦争だった。何も言えなかった。

csr

パーカーとの会話を忘れられない。

「ピュー」「ヒューユ」、インコのパーカーが鳴くと必ず、マイクは口笛で返事をする。コミュニケーションや、意思疎通とかではなく、これはマイクとパーカーの会話であり、日常だということを思いました。

そこには、人間同士の会話と同じように気持ちがあり、気遣いがあったように思えました。

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豪邸!!!

ビバリーヒルズ顔負け、ドラマさながらの豪邸で驚きました。こんな広い場所で、たった一人で暮らしているマイクがカウチサーフィンを始めたのは2年前。昔、どんな仕事をしているかの話にはならなかったのですが、もう既に退職していて、カウチサーファーが来るのは楽しみの1つだそうです。

しかし、実際は多趣味だそうで、毎日にジムへ行ったり、サイクリング、水泳、読書、音楽鑑賞など多岐に渡るそうです。まさに、理想の暇の使い方だなと感じてしまいました。

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翌朝、彼に起こされてエバーグリーンへ登った。その頂で、「人生なんて自殺だ。(Life is Suicide)」と彼はマリファナを吹かして(コロラドでは合法)言った。人間なんていつ死ぬか分からない、だからいつだって死ぬ覚悟をして生きろって意味だったのか。死にたいのか、よく分からなかった。
もっと長く居なさい、必ず帰ってきなさい。と何度も言ってくれる彼に、僕はずっと手を振った。
バックパックにお弁当とお小遣いが入ってるのを見つけたのは、もっと後だったし。
痛みや苦しみを、優しさに変えて、僕と過ごしてくれたことを決して忘れない。
彼の息子の名前はパーカー。彼とパーカーの”会話”を僕はずっとずっと忘れやしない。
21歳の僕は、世界を「億分の一インチ」でも別の方向へ動かすことに命を燃やすことにした。
残りたった10日とちょっとしか居られませんが、明後日からは東海岸なので、ブッ飛ばしていきたいと思います。
(あくびが出ない街より)

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